Diary(想い出の記録)    Vol.15
  <2012・7・21〜 
2012・7月21日
 長年の父の願いだった奈良旅行が実現!!
 今回の我が家の奈良旅行の目的はJDS奈良北支部の公開講演会はもちろん、母方の叔父・叔母
が眠っている大阪・枚方の飯坂霊園での墓参りも兼ねての旅だった。
 この講演旅行の中で出会った方々、またこれまで回った寺院など写真を交えながら紹介して行きたいと
思う。
 * 静かに温かい、ひとかけらの物語 『加藤久仁生展』(長島美術館)
* 今回の新型の出生前診断がNHKの情報番組「あさイチ」に取り上げられると聞き、この検査に
 対して反対の立場からダウン症者本人としての思いをファックスで思い切って送ってみた。
  初めての体験ではあったが、私のファックスが採用されてとても嬉しかった。同時にこれからの活動
 に生かしていきたいと思っている。
 いよいよ加藤久仁生展が始まった。
 米国アカデミー賞:短編アニメーション部門の受賞作「つみきの
いえ」は約1年間をかけて制作され、淡い色彩で表現された静けさの
中に「家族」や「思い出」というモチーフが独特の温かみをもって描か
れている。
 後日、平井様より講演会後に寄せられたアンケートが届く。
 どのアンケートもお心のこもった感想が多く寄せられ、今回の講演会をきっかけ
に私自身も新型の出生前診断の問題も含め、これからの講演活動に生かしていきたいと思っている。
 その中から私の心に強く残った感想文の一部を紹介する。

* 選別、差別、競争教育の中で失われていた人間の暖かさ、やさしさ、生きる力を教わった気がしま
す。ありがとうございました。

* 14年前に会った綾さんはご両親に支えられて・・・・という雰囲気でしたが、今日の講演では立派
に自立されたすてきな女性になられた時間の流れを感じます。これからも生き生きと綾さんらしく「ダウン症
本人」の思いを語り続けて下さい。応援しています。やさしい時間をありがとうございました。

* 今、3人目の子を妊娠しているかもしれず、少し出生前診断のことが頭によぎっていました。でも今日
この時間を過ごせて「同じ命」という言葉の重みを感じ、検査は考えないことにしました。来てよかったです。

 激しい雨の中をたくさんの方々がおいで下さったことに感謝!!また、この講演会を企画して下さった
JDS奈良北支部の平井様をはじめ実行委員の皆様に感謝!!
* 午前9時45分、奈良へ出発。
  鹿児島空港から大阪・関西(伊丹)国際空港を経由して、11時15分に奈良に到着。
  JDS奈良北支部の代表・平井様の弟様が関西(伊丹)国際空港の到着ロビーでお迎え
 下さっていた。
  弟様とは初めてお会いしたが、とても気さくな方でお顔がお姉様の平井様にそっくりだった。
  平井様のお宅に案内して下さり、平井様ご夫妻、息子さんの龍之介くんとお会いすることが
 できた。
  奈良市内のレストランで皆様と一緒に昼食。弟様のお車で想い出の薬師寺と平城京へ。
  講演旅行初日、奈良パークホテルに入る。ヘルマンハープの林様とリハーサル。

11月10日
8月6日
 館内の第2会場の玄関口で加藤監督ご夫妻とお会いする。そこへご両親も来られていろいろとお話をするこ
とができた。
 ちょうど大久保先生と上村先生が会場に飾る花籠を持って来て下さり、入口に飾って下さった。ピンクの胡
蝶蘭(こちょうらん)の花かごには「ひまわり幼稚園 岩元綾」(写真右)と書いて下さっていて、少し恥ずかしか
った。
 レストランでひまわり幼稚園時代の東先生ご夫妻や大久保先生、上村先生とお茶したりしながら歓談。
 そのあと、展覧会&ギャラリートークの行われる別館地下展示室へ。展覧会のテーマにふさわしく、とても
すばらしい展覧会&ギャラリートークだった。
 加藤監督のお話はユーモアの溢れるもので、楽しいものだった。なかにはメモを取ったりする人もおられた。
 この日は土曜日ということもあり、とてもすごい人出だった。私も人込みの中をかき分けながら大久保先生と一
緒にやっと加藤監督に花束を渡すことができた。
 講演会開始前には子どもたちのとてもかわいい司会。
 舞台の上の子どもたちが感性豊かな笑顔でありったけの声を出しながら司会をしていた。とてもよかった。
 子どもたちのキラキラした笑顔に出会えたことが何よりも嬉しかった。子どもたちの無限の可能性を私た
ち大人がいつまでも絶やすことなく持ち続けることが大切だと実感した。
 壁が崩れることは難しいけれど、ダウン症だけでなく障害や出生前診断に対して理解ある社会にな
れたらと感じた。

 
http://www.jdss.or.jp/
10月4日
* NHK鹿児島放送局 放送部アナウンスの岩元様、来訪・取材。
  テレビで夕方と晩のローカルニュースを見聞きしていたので、実際にお会いできるとは思わなか
 った。
  6年前の2013年に導入された新型の出生前診断に寄せる思いなど、私のこれまでをゆっくり
 ではあったが話すことができた。
9月25日
* 南日本新聞のくらし面・「いらない命ない」に掲載。とてもよくまとめて下さってすばらしい記事だっ
 た。吉松様に感謝!
  
新聞記事はこちら
  記事を見られた方々から「記事を読んで心にしみた」、「写真もよかった」
など多くのお電話
 やメールを頂いた。
9月19日
* 女性週刊誌・女性セブンの奥村様、大阪から来訪・取材。
  今回の取材は新型の出生前診断が二つの大学病院で行われようとしているということで、こ
 の検査に対して反対の立場からの私の思いを聞くものだった。
  このような検査が入ってきたことについてはニュースで聞いていたので、13年間訴え続けてきた
 のと重ね合わせながら答えていった。今までずっと伝えきれなかった思いがどのように掲載される
 のか、複雑な気持ちではありながらも命の大切さを訴え続けることは意義のあることだと思った。
9月6日
* 上記の同誌に掲載。
  奥村様が締切日ぎりぎりまで書き上げて下さっただけあって、とてもよくまとめて下さったことに感謝!
 

 夜の懇親会場は私たち家族が泊まっている奈良パークホテル内のレストラン。
 とてもおいしく味わい、ダウン症のお子さんを持つ親御さんたちと楽しくお話ができた。
 スピーチの終わりには、MAGIC CANDY DROP(魔法のドロップ)の読み聞かせと「千の風になって」
の詩に合わせてコラボレーションで林様がとてもきれいな美しい音色を放つヘルマンハープを弾いて下さ
った。(写真右上)
 講演を終えて舞台を去る前に、すばらしい音色で演奏して下さった林様を紹介しようと私が手を差し伸
べたら・・・・・・あれ?!感極まれたのか、いつの間にか舞台の袖のほうへ行かれてしまわれた。
 控え室でヘルマンハープの林様と最終リハーサル。林様はその時すでに
涙をハンカチで拭いておられた。
 オープニングセレモニーにはJDS奈良北支部バンビーナの支部長・平井
様による詩集『ことばが生まれるとき』より「21番目のやさしさに」と「いのちの重さ」
の詩の朗読で始まった。

 平井様は元NHKアナウンサー(現・昭和プロダクション所属)ということもあり、
私の詩をとても美しいお声で朗読して下さった。大感激(^^) 
  
 JDS奈良北支部「バンビーナ」主催:岩元綾公開講演会=みんな同じ人間・同じ命
=(奈良市西部会館3階・市民ホール『学園前ホール』)
11月11日
つづく
9月8日
* 『ことばが生まれるとき』の出版にあたって、かもがわ出版編集部の鶴岡様との感謝のお礼も兼
 ねて家族三人で宮崎へ。
  南九州大学の2階フロア―で待ち合わせをした。
  この日は九州保育連合研究会(合研)が大学内で行われており、暑い中をかもがわ出版さ
 んも保育関連の本売りで走り回っておられた。
  鶴岡様と都城のレストランで昼食・歓談。
* 「週刊文春」編集部の寺島様、医療ジャーナリストで写真家の伊藤様、東京から来訪・取
 材。
  伊藤様はフジテレビの報道番組「とくダネ」で医療問題を長年にわたって取材されていた方で、
 今回の新型の出生前診断について私と同じ反対の立場であることにとても嬉しく感じた。
  インタビューは十分ではなかったのだが、最後に自分の思うことを言えたことはよかった。
  伊藤様はとても感じのよい方だった。二人のお子さんをお持ちとのことで、スマホ(スマートフォン)
 でその中の写真を私に見せて下さる姿が印象的だった。

  
 人込みの中でも上野(旧姓:桑畑)先生ご夫妻とお会いできた。
 アニメーション映画作「つみきのいえ」を時間の余裕を持ってゆっくり鑑賞し、新しく
制作したアニメも見ることができた。
 トークショーが終わって大混雑だったが、ようやくひまわり幼稚園の皆さんと写真を
取ることができた。(左から東先生、大久保先生、中央・加藤監督、右端・上村先
生)
 後日(9月13日)にはもう一度大原さんご家族と展覧会に行き、会食して記念に
展覧会案内の看板の写真を撮って帰った。
 9月17日、展覧会終了。

10月17日
* 鹿児島作文の会講演会(鹿児島市内・鴨池公民館)
  講師は茂山忠茂先生。とても重厚な講演だった。話される言葉のひとつひとつにインパクトが
 あってすべてが勉強になった。
  今思えば、未来を担う子どもたちの無限の可能性を摘み取ろうとしている大人たちに聞かせた
 い講演会でもあった。
* 共同通信社・鹿児島支局の越賀様より掲載誌が送られてくる。
  詩集『ことばが生まれるとき』が毎日・日経・南海日日・秋田新聞・琉球新報、西日本新聞
 など、そのほかの新聞に掲載されているのが分かった。
8月20日
* 数教協(数学教育協議会)・第60回全国研究大会:全体会&記念講演2012(霧島市
 内:霧島市民会館)
  来賓として前田終止霧島市長が挨拶をされたが、今年もまたあの名調子ではっぴを着ながら情
 熱たっぷりに話され、会場は大いに笑いの渦が湧いた。
  市民に送る夕べ(記念講演・対談)の講師は12年前の2008年のノーベル物理学賞を受賞
 された益川俊英先生。対談形式の講演だったが、益川先生の時折ユーモアを交えながらのお
 話に興味深く聞き入った。

秋の大和路を巡ってー奈良講演&奈良・京都の旅ー
* 詩集『ことばが生まれるとき』より「いのちの重さ」がJDSのHPに掲載。
9月11日
9月16日
* 南日本新聞社・編集局社会部の吉松様、来訪・取材。
  初めてお会いした吉松様はきれいで、気さくな方だった。
  新型の出生前診断関連の取材。

 

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